<テクニカル分析判断> ●短期:想定通り高値を更新中も、過熱感の高まりから短期的な(速度)調整リスクも台頭 ●中期:上昇余地は残存も、 […]
テクニカル分析判断
先週は「寄付134.20:133.91~136.51:引値136.41(前週末比+2.28円の円安)」の推移となり、2週連続で想定とは大きく異なる大陽線が形成された。更に、①3週連続で『上値・下値が双方共に大きく切り上がっている』こと、②日足でも週足でも強力な上値抵抗線としていた『[52MA]は前週引値で上抜けて以降、完全に下値支持線に転化した』こと等からここ数週指摘した『USD/円の底打ち』は短期的なものではなかったと言わざるを得ない。
また、「中・長期の時間軸では『USD/円相場は昨秋に下落トレンドに転換』していることは明らかであり、これ(中長期的底打ち)を覆すような事象は未だに確認出来ない」としていたが、直近2週の大陽線によってこれが覆される可能性が出来してきた。なお、前週3.90円まで拡大していた週間レンジは先週2.60円に縮小したものの、値幅の大部分が実体となる長い陽線だけに上昇圧力の高まりが衰えつつあるとまではいえまい。少なくとも、あっさりと下値トライの展開に転じることは想定し辛くなってきている。
したがって、今週は「前週まで“短期的”と判断してきた『USD/円の底打ち』の時間軸が、足許の強力な上昇圧力によって“中長期的”なものにまで延長してゆくのか?」が試される重要な週と位置づけられる。
以下では、『短期・中期・長期の方向性』について各時間軸チャートによるテクニカルな視点を中心にご案内。(今号の分析は2023/02/24のNY市場終値をベースに実施したもの)
<以下の用語補足:「MA」=移動平均線、「RSI」=(上下への過熱を示す)相対力指数>
1)日足チャート:「21MA±4.32%のバンド」、「52MA & 200MA」、RSIを付記
短期(1週間~1か月程度)の方向性:底打ちを強く確認も、上昇圧力過熱の兆候も台頭
日足:
●底打ち確認:強力な上値抵抗線だった[21MA]に続き[52MA]も下値支持線に転化
⇔ RSIは急落直前の昨年10月末の水準へ上昇(68.9)。上昇過熱領域に急接近
>>>想定レンジ=今週:133.50~137.55 、今後1ヶ月:131.70~137.55 =
2)週足チャート:「21MA±4.32%/±7.41%/±9.87%のバンド」&「52MA」、RSIを付記
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