<テクニカル分析判断>
●短・中期:底打ち確認後の「上昇モメンタム」と「強烈な戻り売り圧力」が対峙・拮抗

□9/21週:「寄付156.81:156.57~159.03:終値157.27、前週比+0.42円の円安)」
〇9/21週は、想定を大幅に上回る急反発となった前週から続伸したものの、前週比+0.42円と前週の同+3.36円から上昇幅は大きく縮小
◆前週同様、強い上昇モメンタムに牽引されて「52週MA」を大幅に上回り、一時は7月末の協調介入以降非常に強い上値抵抗線となっている「21週MA」に迫ったが、週末の急落によって結局「52週MA」を下回って越週
⇒こうして先週形成された「長い上ヒゲ」は、底打ち後の上昇モメンタムを削ぎ落しかねない強烈な戻り売り圧力の存在を示唆した
〇ただし、先週も指摘したように、RSIやストキャスティクスなどのオシレーターは「ボトムアウト」をほぼ確認した格好となっており「今回の下落サイクルは7週で(既に)収束」した可能性が高い
◇なお、前9/21週に4.72円と再び大きく拡大に転じていた週間変動幅は、急速に高まった戻り売り圧力に遭遇したことで「2.46円とほぼ半減」にまで縮小

(図は冒頭掲載分を約4.5年分に拡大したもの)
<冒頭&直上掲チャートの注目ポイント(週足):中期時間軸>
◇直近3週の値動き(底打ち⇒反発)が示す通り、自律反発主導で「強い地合い」に転換
⇒僅か3週前に上値抵抗線に転化した『21週MA▲2.16%』水準を翌週には終値で回復したことで「底打ち」の蓋然性高まる
〇また、RSIやストキャスティクス等のオシレーターも直近3週で「当面の底打ち」をほぼ確認できる(上2図参照)
⇒これにより、直近の下落サイクル(冒頭❸・直上❺)は「7週で終息」し『底打ち』はほぼ確認
●一方で、前週に続き52週MAを大きく上抜け一時21週MAに迫る局面もあったが、7月最終週以降「(終値ベースで)9週中8週は21週MA未満」となっており「完全に底打ち→上昇トレンド復活」とまでは言い難い
⇒実際、先週は僅かに続伸(陽線)したものの終値が52週MAを下回ったため「長い上ヒゲ」を蓄える形状となっており、底打ち後の上昇モメンタムを削ぎ落しかねない強烈な戻り売り圧力の存在を示唆
⇒結果的に「依然、52週MAおよび21週MAは重い(強い上値抵抗)」となっている
◇今後のポイントは「上昇モメンタムの持続力」。まずは、2週連続で終値ベースでは達成できなかった『52週MA(157.23@9/28)』の明確な回復と維持 & 協調介入が実施された7/30以来ほとんど達成されていない『21週MA(159.27@9/28)』の回復
◇なお、先週同様、短期時間軸では上記を補強する要因が顕現化(以下参照)

<チャートの注目ポイント(日足):短期時間軸:既述週足コメントもご参照>
◎一旦、上値抵抗線に転化していた『21日MA▲2.16%』を終値で上回って以降、上昇を加速。9/24までは9日連続で上値・下値を切り上げ、先週は21日MAを全日上回るなど展開的には「“当面の”底打ち」はほぼ確実
●しかし、上記の好調は週末の急落によってその上昇モメンタムを大きく削ぎ落された格好となり、結果的に「200日・52日の両MAが強い上値抵抗線」として機能
◎一方、オシレーター(RSIやストキャスティクス)もここ2週の反発によって「“当面の”底打ち」が顕現化しており、再び『地合いの好転』を示唆
◇週足と同様、今後のポイントは「上昇モメンタムの持続力」。既に明確に達成された『21日MA』の維持、『200日MA(158.49予想@10/2)』の明確な回復と維持 & 協調介入が実施された7/30以来一度も達していない『52日MA(158.31予想@10/2)』の回復
◆ただし、先週末のように「短期的(一時的?)には自律調整的な下落」への警戒を怠ってはなるまい
以上より<今週のテクニカル分析の結論>は以下の通り
◎先週末の急反落によって確度は後退したものの、重要な上値抵抗線を(一時的にせよ)度々上回る展開が顕現化し「強い地合い」の復活に現実味が増幅
◎また、RSI・ストキャスティクスなどオシレーター系も、中短期時間軸双方で少なくとも「“当面の”底打ち」が顕現化した
◇一方、<<< オシレーター系にピークアウトの兆候が出始めており、8月までの堅固な地合いは目に見えて悪化 :9/14週のコメント >>>していた超長期時間軸(後述:月足)でも、ここ2週の反発によって「USD円相場の地合いは依然として堅調」の体(範疇)を維持
□以上を踏まえ、引き続き「過度に予断を持つことなく」変化の兆しを見落とさぬ姿勢を維持した上で、終値が以下の水準を「突破or維持」できるかどうかに注目
1 160.30円=21日MA+2.46%
2 159.85円=21日MA+2.16%
3 ☆ 159.30円=21週MA☆
4 158.45円=200日MA
5 158.30円=52日MA
6 ☆ 156.45円=21日MA ☆
7 155.85円=21週MA▲2.16%
8 155.35円=21週MA▲2.46%
>>>上記3(上方)と6(下方)が「抜けると加速する」と思われる水準
~以下では『短期・中期・長期の方向性』についての分析ポイント及び各時間軸での想定レンジをご案内します。(今号の分析は2026/9/25のNY市場終値をベースに実施) ~
<以下の用語補足:「MA」=移動平均線、「RSI」=(上下への過熱を示す)相対力指数>
➊日足チャート:「21MA±4.32%のバンド、52MA & 200MA」、RSI等
短期(1週間~1か月)の方向性:底打ち確認後の注目は上昇の勢いの持続性

〇上図は既掲(直近12ヶ月分)を1.5年分に拡大したもの。解説コメントは既掲をご参照下さい
◇今後のポイントは「上昇モメンタムの持続力」。『200日MA(158.49予想@10/2)』の明確な回復と維持 & 協調介入が実施された7/30以来一度も達していない『52日MA(158.31予想@10/2)』の回復
◆ただし、先週末のように「短期的(一時的?)には自律調整的な下落」への警戒を怠ってはなるまい
>>> 想定レンジ=今後1週間:155.35~159.30、今後1ヶ月:152.40~163.15=
➋週足チャート:「21MA±4.32%/±7.41%/±9.87%のバンド & 52MA」、RSI等
中期(1か月~半年程度)の方向性:上昇モメンタム vs 強烈な戻り売り圧力

◇上図は冒頭2枚目(4.5年)と同じ。解説コメントについては既掲をご参照下さい
◇今後のポイントは「上昇モメンタムの持続力」。まずは、2週連続で終値ベースでは達成できなかった『52週MA(157.23@9/28)』の明確な回復と維持 & 協調介入が実施された7/30以来ほとんど達成されていない『21週MA(159.27@9/28)』の回復
>>>今後6か月間の想定レンジ = 151.35~166.20⇒ 151.50~166.20=
➌月足チャート:「20MA±18.0%のバンド」「60MA±30.0%のバンド」、RSIを付記
長期(半年超~1年程度)の方向性:モメンタムに翳りも超長期上昇トレンドを維持

◆かつて「RSIやストキャスティクスが警戒すべき高水準を長期間維持し続けることを可能にした2022年の“強固な地合い”」は徐々に復活しつつあったが、相場の地合いは直近2ヶ月で中短期から悪化が波及。超長期時間軸における『着実な上昇トレンド』にも翳りが顕在化
◇先週末も「20か月MA(153.33@9/28)」超の水準を充分に維持。だが、9月末にこの水準を維持できているかどうかは「テクニカルに極めて重要」
>>> 今後1年間の想定レンジ = 147.75~167.40 ⇒ 147.75~167.40 =
<ファンダメンタルズ分析判断>
□先週の日米金融市場の変化(下表右端):資源高由来のインフレ懸念に米利上げ観測加速
◇米国:利上げ実施で「FRBの独立性」と「米景気」に対する信認が向上⇒株価は続伸
◇日本:週末にかけ日米首脳による「円安けん制発言」相次ぎ、利上げ観測も徐々に加速
◇USD指数:「FRBの独立性」と「米景気」に対する信認が向上⇒ USD指数は全面高継続
◇USD円:USD全面高には及ばずも、日米首脳による「円安けん制発言」相次ぎ円も強含み
<スペース>

上記「ポイント」でも指摘の通り、先週の外国為替市場では(USD全面高から)USD円も続伸。ただし、USD全面高には及ばずも、週末にかけては日米首脳による「円安けん制発言」が相次ぎ、円も強含みの展開となりました(以下、テクニカル分析の結論)
◎先週末の急反落によって確度は後退したものの、重要な上値抵抗線を(一時的にせよ)度々上回る展開が顕現化し「強い地合い」の復活に現実味が増幅
◎また、RSI・ストキャスティクスなどオシレーター系も、中短期時間軸双方で少なくとも「“当面の”底打ち」が顕現化
⇒週末の急反落で確信度の後退は否めないものの「底打ち→反発の蓋然性が高まった」としています。(ただし「短期的(一時的?)には自律調整的な下落もあり得る」と調整の可能性にも警戒)
さて、2週前からお伝えしていた通り、11月まで(10月一杯)、当weekly reportは筆者の都合により「“簡素化した”テクニカル分析」を中心にご案内させて頂きます。ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解・ご容赦のほど何卒宜しくお願い申し上げます。
お知らせ➀:今週はご紹介できませんでしたが、米国を中心とする「世界のインフレ・景気・金融政策」の現状分析、並びに短期を中心としたUSD円相場見通しについては、トレーダム為替アンバサダーでもある安田佐和子氏のレポート(Weekly Report等)に詳細かつ非常に解りやすく解説されています。
TRADOMユーザーの方々はサイト内で是非ご参照下さい。
お知らせ②:トレーダムでは「5月22日、ステーブルコインを活用したクロスボーダー決済サービス『トレーダム ペイメント』の提供を開始」しました。日経新聞を始め多様なメディアに取り上げられておりますので、是非ご一読ください。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB251ET0V20C26A5000000/?n_cid=dsapp_share_ios
2026/9/28
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