<テクニカル分析判断>
●短・中期:堅固な地合いは更に増勢を拡大し、上昇モメンタムに収束の兆候なし

□7/20週:「寄付162.39:162.19~163.98終値163.83、前週比+1.44円の円安)」
◎7/20週は3週前の162.84を一気に突破し「週足終値が163.98円」と約40年ぶりの水準を回復。また、連続陽線は一旦7週で収束したものの下値の切り上がりはその後も続いており、結果として「続伸は3週に再び延伸」。根強い押し目買い圧力に支えられた中長期的な「堅固な地合い」を改めて確認
◎なお、前週指摘した<「短期的な上昇モメンタムが沈静化(一旦失速)」し始めている>は杞憂に終わり、上記の通り「週末にかけ連日のように高値を更新し上昇モメンタムの力強い復活」も示唆
●しかし、7/6・7/13週には「7/1の162.84の高値突破」に足踏みを余儀なくされたように「162円台後半での戻り売り圧力」も強力であったことは事実で、今後も水準の切上げに伴ってこうした戻り売り圧力が増幅する可能性は残る
◇既述の通り<<高値更新⇒上昇モメンタムの加速>>によって「週間変動幅は1.79円」と前7/20週の同0.93円から大幅に拡大(ほぼ倍増)
<上掲チャートのポイント(週足):中期時間軸:前週からの変化点のみ>
◎想定通り162.80の「抜けると加速」ポイントを抜けると上昇が加速、一気に「163.98」と39年8か月ぶりの高値を示現
◇本年2月以降、概ね「21週MA~同+2.16%レンジ内」での上昇サイクルが続くが、先週末の終値でこの水準(163.32)を大きく上回り、上昇モメンタムの増勢を印象付けた
◆ただし、3-4月には直後に戻り売りによる調整が入っており(図中の➊’部分)、今週「同様の調整 or ➋への移行のどちらを志向するのか」その展開が注目される
〇他方、オシレーターの示唆も微妙。「RSIは69.4と警戒水準寸前/ストキャスティクスは警戒水準での高止まり」となっており、サイクル的には反落に入ってもおかしくはない。ただし、現在が「2022年に次ぐ中長期強調地合い」にあるなら、➋への移行も可能であり「オシレーターの長期間高止まり」もありうる

(上図は7/20週までの約4.3年分のチャート)
⇒上図が示す通り、2022年は「9週連続陽線×2回」や「7週連続陽線」など“USD高円安が明確に加速”した年
⇒直近に記録した「7週連騰」は7週中5週目が“僅かな陽線”であり、“明確”とは言えないまでも「2022年のような力強い上昇が再来する可能性」を示唆
◎RSI・ストキャスティクスは共に警戒水準に接近しているものの、堅固さを増幅した地合いによって「両指数が高位持続(高止まり)のフェーズに入りつつあり、共に更なる上昇の可能性を排除せず
●ただし、ほぼ40年ぶりとなる163円超への“急速な”上昇は、上記指数の警戒水準接近と相まって自律調整的な反落にも要注意の局面へ
⇒今後も『(介入など)戻り売り圧力』の高まりも少なからず予想され、両圧力の拮抗により『保合い(膠着)』となる可能性もまた排除できない

<チャートのポイント(日足):短期時間軸:既述週足コメントもご参照>
<1枚目:上図>
◎「GW介入→底打ち→反発」以降は『21日MAを強固な下値支持線』とした順調な上昇サイクルが継続中
⇒この過程で、6/25まで「連騰は10にまで延伸」。これは「一段と堅固になった“USD円相場の地合い(基調)”」を強調しており、特に7/20週は終値ベースでも高値更新が加速する展開が続く
◆ただし、既掲の週足とは異なり「RSIは71.5」を付けるなどオシレーター系は既に警戒水準に突入しており「反落」を警戒すべきステージに至っている
◇それでも、一時的な急落は見られたものの「日足の終値では(上昇を続ける)21日MA超の水準を維持」しており、根強い押し目買い圧力に支えられた中長期的な「堅固な地合い」が改めて示唆される
◇また、週足でも言及した通り「2022年のような力強い上昇が再来する可能性」が高まりつつあるため、この「堅固な地合い」が「RSI /ストキャスティクスの高止まり」を招きうる環境だともいえる

<2枚目:上図>
◇「7日連続陽線」は2024年6月以来約2年ぶり、「10日連続陽線」は実に2022年10月以来の続伸
◇7日以上の連続陽線は‘22年~’24年に集中的に見られ、特に上昇トレンドの加速が鮮明だった‘22年には10連騰以上の力強い上昇が複数回見られた(図中⑤⑥)
以上より<今週のテクニカル分析の結論>は以下の通り
◎『根強い押し目買い圧力』ならびに『昨年4月から1年超続く緩やかな上昇TL』は依然として堅固であり、今後も相当強力なサポートラインとして機能する可能性が高い
◎『6/12~6/25の“日足での10連騰”』ならびに『2022年10月以来となる“週足での7連騰”』は、2022年以来の足もとでの「着実な上昇圧力の増勢」を示唆
◎RSI・ストキャスティクスは共に警戒水準に接近しているものの、堅固さを増幅した地合いによって「両指数が高位持続(高止まり)のフェーズに入りつつあり、共に更なる上昇の可能性を排除せず
●ただし、ほぼ40年ぶりとなる163円超への上昇は、上記指数の警戒水準接近と相まって自律調整的な反落にも要注意の局面へ
⇒今後も『(介入など)戻り売り圧力』の高まりも予想され、両圧力の拮抗により当面は『保合い(膠着)』となる可能性もまた排除できない
◇それでも、超長期時間軸(後述月足)では「USD円相場の地合いは極めて堅固」であるため、既に163円に突入した今後も「165円トライへ進展」する可能性は依然として低くはないとみている
◎短期的な自律調整を交えつつも「中長期的な円安/USD高トレンドは着実に進展」しているとの認識を引き続き堅持したい
□以上を踏まえ、引き続き「過度に予断を持つことなく」変化の兆しを見落とさぬ姿勢を維持した上で、終値が以下の水準を「突破or維持」できるかどうかに注目
1 166.00円=21日MA+2.16%
2 165.10円=21週MA+3.09%
3 ☆164.50円=21日MA+1.23%☆
4 164.10円=21週MA+2.46%
5 163.15円=21週MA+1.86%
6 ☆162.45円=21日MA☆
7 162.15円=21週MA+1.23%
8 161.55円=52日MA
>>>上記3(上方)と6(下方)が「抜けると加速する」と思われる水準
~以下では『短期・中期・長期の方向性』についての分析ポイント及び各時間軸での想定レンジをご案内します。(今号の分析は2026/7/24のNY市場終値をベースに実施) ~
<以下の用語補足:「MA」=移動平均線、「RSI」=(上下への過熱を示す)相対力指数>
➊日足チャート:「21MA±4.32%のバンド、52MA & 200MA」、RSI等
短期(1週間~1か月)の方向性:上昇モメンタムが再び増勢

〇上図は既掲(直近5ヶ月分)と同一。解説コメントについては既掲をご参照下さい
>>> 想定レンジ=今後1週間:162.45~166.00、今後1ヶ月:158.20~167.10=
➋週足チャート:「21MA±4.32%/±7.41%/±9.87%のバンド & 52MA」、RSI等
中期(1か月~半年程度)の方向性:自律調整を交えつつ、堅固な地合いから上値模索へ

◇上図は冒頭掲載分(1.5年強)と同じ。解説コメントについては既掲をご参照下さい
>>>今後6か月間の想定レンジ = 155.70~168.30⇒ 156.30~168.90=
➌月足チャート:「20MA±18.0%のバンド」「60MA±30.0%のバンド」、RSIを付記
長期(半年超~1年程度)の方向性:超長期上昇トレンドは極めて着実に進展中

◇上値抵抗線として機能していた2024年夏以降の下降トレンドライン(TL)突破が示現後、このTLは下値支持線に転化し、その後も月内での『重要な底打ち/反発水準』としての機能を継続
◇かつて「RSIやストキャスティクスが警戒すべき高水準を長期間維持し続けることを可能にした2022年の“強固な地合い”」が徐々に復活しつつある
=>『秩序ある上昇の体』は依然維持されており、最終的に『上昇サイクルは依然として存続(上方向)』を確認する可能性が高いと認識
□超長期時間軸では『着実な上昇トレンド』が堅持されている
>>> 今後1年間の想定レンジ = 147.30~170.40 ⇒ 147.30~171.15 =
<ファンダメンタルズ分析判断>
□先週の日米金融市場の変化(下表右端):中東情勢激化によって再び原油価格の上昇加速
◇米国:米・イランの和平合意ほぼ消滅⇒原油・金利の急上昇で半導体関連中心に株価は続落
◇日本:タームプレミアム上昇が継続し、悪い金利上昇から半導体関連中心に株価は大幅続落
◇USD円:「中東情勢激化」により再び有事のUSD買い加速。USD指数・USD円は上昇を増勢

<<7/20のweekly reportは「テクニカル分析」のみの掲載>>とさせて頂きましたが、先週の「有事のUSD高」を主因としたUSD円相場の1986年12月以来となる高値回復を受け「テクニカルポイントだけでも…」とのご要望が複数ございましたので、テクニカル分析を主とした簡易版をご案内します。
関東も先週「梅雨明け宣言」となり、いよいよ酷暑の夏本番を迎えました。また、11月の米中間選挙はあと3か月強に迫ってきました。低迷が続く支持率の回復に躍起となっている米トランプ政権。しかし、年明け以降の「力による安定」をアピールしたい政権の(目に余るほどの“唯我独尊”的な)政策に対する透明性や評価はますます悪化しているように思われます。これに伴って、金融市場全体のボラティリティは一段と高まりこそすれ、落ち着き・低下することは想定しづらい状況です。
こんな状況だからこそ、 (いつも申し上げているとおり)今後も「過度に予断を持たず変化の兆しを見落とさぬ姿勢」を貫き、金融資本市場全体を引き続き注視してゆかねばならないと考えています。
お知らせ➀:今週はご紹介できませんでしたが、米国を中心とする「世界のインフレ・景気・金融政策」の現状分析、並びに短期を中心としたUSD円相場見通しについては、トレーダム為替アンバサダーでもある安田佐和子氏のレポート(Weekly Report等)に詳細かつ非常に解りやすく解説されています。
TRADOMユーザーの方々はサイト内で是非ご参照下さい。
お知らせ②:トレーダムでは「5月22日、ステーブルコインを活用したクロスボーダー決済サービス『トレーダム ペイメント』の提供を開始」しました。日経新聞を始め多様なメディアに取り上げられておりますので、是非ご一読ください。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB251ET0V20C26A5000000/?n_cid=dsapp_share_ios
2026/7/27
ようこそ、トレーダムコミュニティへ!





