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日本銀行(BOJ)は、日本で唯一の中央銀行で、日本銀行法により定められた認可法人です。1882年6月に制定された日本銀行条例に基づき、同年10月10日に業務を開始し、以降140年以上の歴史を有しています。
日本銀行の目的は、「我が国の中央銀行として、銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調整をおこなうこと」および「銀行その他の金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り、もって信用秩序の維持に資すること」(=金融システムの安定)と日本銀行法で規定されています。また、その理念として「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」(=物価の安定)を掲げています。
日本銀行は「物価の安定」と「金融システムの安定」という2つの目的を達成するために様々な業務を行っています。日本銀行が行っている主な業務には以下のようなものがあります。
目次
1.日本銀行(Bank of Japan、BOJ)の主な役割
1-1.銀行券の発行
日本銀行は、わが国唯一の「発券銀行」として、銀行券を発行しています。また、その安定供給を確保するとともに、銀行券の信認を確保するための業務を行っています。
1-2.金融政策の運営
日本銀行は、物価の安定を目的として、金融政策を決定・実行しています。金融政策とは、公開市場操作などでマーケット金利や金融機関が貸し出しを行う際の金利水準に影響を与えることによって、企業や個人の投資・消費行動、さらには経済全体の動向や物価の動きに働きかけを行うことです。定例的に開催される金融政策決定会合において、金融経済情勢に関する検討を行い、金融政策の運営に関する事項を決定しています。
1-3.金融システムの安定に向けた取り組み
日本銀行は、金融システムの機能を正常に保つために、金融機関の業務運営の実態やリスクの管理状況、自己資本や収益力についての調査を行い、経営の健全度の維持・向上を促しています。また、金融機関の破綻等が原因となって、他の金融機関や金融システム全体などに連鎖的な混乱や機能低下を回避するため、必要に応じて資金が不足した金融機関に資金を供給することがあります。
1-4 決済に関するサービスの提供
日本銀行は、金融機関から当座預金を受け入れ、当座預金の振替によって金融機関の間の資金決済を行うシステムを提供しています。また、日本銀行は、国債の決済システム(国債振替決済制度)も提供しており、国債受渡しを口座振替などによって処理しています。さらに、これらの決済の仕組みや方式などの改善に向けた取り組みや、日本銀行以外の主体が提供する決済システムのモニタリング・評価・改善に向けた働きかけなどを行っています。
1-5 国際業務
日本銀行は、外国為替の売買、外国中央銀行や国際機関等による円貨資産の調達・運用への協力などの国際金融業務を行っています。そのほか、外為法の届出書・報告書などの取り扱いや、財務大臣の指示に基づいて実施する為替介入(外国為替平衡操作)の実務など、国際金融に関連した国の事務も行っています。
2.まとめ
日本銀行(BOJ)は日本経済の中核を担い、銀行券の発行や金融政策の実施、金融システムの安定維持に重要な役割を果たしています。その使命は、インフレやデフレの抑制、経済の安定化、雇用の増進を促進し、国民経済の健全な成長を支えることです。
また、金融市場や金融機関との適切な連携を通じて円の信頼性を維持し、円の円滑な取引を確保することも重要な任務です。これらの活動を通じて、日本銀行は国民経済の安定と円の信頼性を確保し、日本経済の発展に貢献しています。
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