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  • Weekly Report (2/13):短期的底打ちの兆候から一旦横這い推移も下落トレンドは依然継続
    吉岡 豪麿
    この記事の著者
    トレーダム 取締役CAO

    国内大手金融機関の外国為替取引部門で外国為替、外国証券等のディーラーとして20年、海外金融機関でアセットマネージャーとして15年以上の経験を有する為替のエキスパート。貿易企業の経営者を経て、企業年金基金の資産運用を担当。2021年1月よりCAOとして投資助言部門を担当。

    マーケット分析
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    テクニカル分析判断

    先週は「寄付132.45:129.80~132.90:引値131.40(前週末比+0.21円の円安)」の推移となり、想定通り4週ぶりの陰線が形成された。しかし、陰線とはいえ上値・下値は双方共に前週比で切り上がり、下ヒゲが週間レンジの半分以上を占める長さとなるなど、先週も指摘した短期的な底打ちの可能性を強く印象付けた。それは、短期分析に用いる日足チャートに表われている(下掲❶ご参照)。即ち「ここ3ヶ月超に及ぶ期間、強力な上値抵抗線として機能していた[21MA]を2月3日に終値ベースで大きく突破。以降は[21MA]が下値支持線に転化している状況」が示されていた。

    一方で、これまでも指摘し続けてきた通り、中・長期の時間軸では『USD/円相場は昨秋に下落トレンドに転換』していることは明らかであり、現在は中期を示す週足だけではなく日足においても[52MA]が上値抵抗線として機能していることは注目すべきだと考える。したがって、短期的底打ちの兆候が一旦横バイ(保合い)推移をもたらす可能性が高いが、その動きに持続性は乏しく、比較的早い段階で現在の潮流といえる「USD/円下落トレンドに回帰」するものと判断している。

    また、前週に3.13円まで持ち直していた週間レンジも3.10円とほぼ横バイとなっており、足許での「エネルギーの蓄積期間」を経て今後変動率の高まりが再度見られるかもしれない。

    以下では、『短期・中期・長期の方向性』について各時間軸チャートによるテクニカルな視点を中心にご案内。(今号の分析は2023/02/10のNY市場終値をベースに実施したもの)

    <以下の用語補足:「MA」=移動平均線、「RSI」=(上下への過熱を示す)相対力指数>

    1)日足チャート:「21MA±4.32%のバンド」、「52MA & 200MA」、RSIを付記

    USDJPY D 20230210

    短期(1週間~1か月程度)の方向性短期的底打ち感台頭も、徐々に下落トレンドへ回帰

    日足

    21MA/52MA⇒21MA/200MA⇒52MA/200MAのデッドクロスで下方圧力の高まりを再確認

    強力な上値抵抗線として作用していた[21MA]線は2/3以降下値支持線に転化

    ⇔ RSIは一時急落前の昨年11月上旬の水準(56.2)まで回復。低下余地は大幅に拡大

    >>>想定レンジ=今週:128.88~133.14 、今後1ヶ月:125.40~133.14 =

    2)週足チャート:「21MA±4.32%/±7.41%/±9.87%のバンド」&「52MA」、RSIを付記

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