本記事では、トレーダムのキャラクター「カワセ博士」とカワセミの「カワセアイ」が日常のやり取りから為替について理解を深めていきます。 登場人物 […]
フォワード取引の価格(フォワードレート)は、スポット取引の価格(スポットレート)と異なります。両社の大きな違いは取引の実行日で、スポット取引が2営業日後の決済(両替)に対し、フォワード取引は3営業日以降です。
例えば、9月28日(水)のスポット予約は、9月30日(金)の決済日のレートで取引を行い、決済日を6か月後(3月31日)とするフォワード予約は、3月31日(金)のレートで取引を行います。
スポット取引(2営業日後決済) 9月30日(金)の取引価格
フォワード取引(6ケ月後決済) 3月31日(金)の取引価格
フォワード取引は、3営業日以降の将来の決済日に金利差を加味した価格を基準に取引されるため価格差が生じます。
ここでは、フォワード取引はどのように計算されるか、また決済日の違いによる価格をどのように算出するかを説明します。
フォワード取引の仕組み(スポット取引+スワップ取引)
フォワード取引は、申し込む企業から見ると3営業日以降に決済をする取引ですが、金融機関側(銀行、または証券会社)では、スポット取引とスワップ取引を組合せることで数か月先の可能性もある取引を実現するサービスを提供しています。前出の「フォワード取引の例」で説明した6ヶ月のフォワード取引は、スポット取引と6ヶ月のスワップ取引を組合せることで実現できます。
フォワードレートの計算(スポット取引+スワップ取引)
上記の通り、フォワード取引は、スポット取引とスワップ取引の組合せで組成することができます。
上記の輸入企業の例の、スワップ取引によるキャッシュフローを計算します。ここでは、6ヶ月のドルの貸出し金利を3.0%、円の買入れ金利を0.2%とします。
9月28日(水)に手持ちの$10,000ドルを銀行に貸出し、同時に1,400,000円を借入れます。そして、6ヶ月後の3月31日(金)には、貸出した$10,000と利息を受取り、借入れた1,400,000円と利息を支払います。
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