第2次トランプ米政権=第4波動
山下 政比呂
この記事の著者
DZHフィナンシャルリサーチ 為替情報部 アナリスト

証券会社で株式・債券の営業、米系銀行で為替ディーラー業務(スポット、スワップ、オプション)に従事。プライベートバンクでは、為替のアドバイサーとして円資産からドル建て資産への分散投資を推奨してきたドル高・円安論者。「酒田罫線法」「エリオット波動分析」「ギャン理論」などのテクニカル分析をベースに、ファンダメンタルズ分析との整合性を図り、相場観を構築。2016年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

為替の仕組み

2025年の第2次トランプ米政権(2025年~2028年)でのドル円は、エリオット波動での「第4調整波動」による三角保ち合いを予想します。

2017年からの第1次トランプ米政権(2017年~2020年)でのドル円は、エリオット波動での「第2調整波動」による三角保ち合いを形成しました。

【戦術(2025年4月8日週)】

ドル売り:@148.00円 ⇒ ストップロス@150.00円

1.ドル円高値8年サイクル

ドル・円相場は、8年サイクルで高値をつけています。

2025年は、2024年7月の高値161.95円から2032年の高値175円に向けた調整局面、126円前後までの下押しを予想します。

・1974年:306.90円

・1982年:278.50円

・1990年:160.35円 (※消費税3.0% 1989年)

・1998年:147.64円 (※消費税5.0% 1997年)

・2007年:124.14円 (2006年から1年ずれ)

・2015年:125.86円 (※消費税8.0% 2014年)

・2024年:161.95円 (※消費税10.0% 2019年)

2.エリオット波動

第4波動の「三角保ち合い」を形成すると予想します。

・第1波動:75.32円-125.86円(+50.54円)

・第2波動:125.86円-101.19円(▲24.67円)※第1次トランプ米政権(2017年~20年)

・第3波動:101.19円~161.95円(+60.76円)

・第4波動:161.95円~126円 ※第2次トランプ米政権(2025年~28年)

・第5波動:126円~175.50円

3. 第2次トランプ米政権(2025年~2028年)

第1次トランプ米政権(2017年~20年)のドル円相場(高値118.00円~安値102.88円)は、2017年1月のトランプ・ラリーの高値(118.60円)を超えることはありませんでした。

第2次トランプ米政権(2025年~28年)のドル円相場は、2025年1月のトランプ・ラリーの高値(158.87円)を上回ることが出来るのでしょうか。


本コラムは個人的見解であり、あくまで情報提供を目的としたものです。いかなる商品についても売買の勧誘・推奨を目的としたものではありません。また、コラム中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※本記事は2024年4月8日に「いまから投資」に掲載された記事を、許可を得て転載しています。


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