目次投機筋の円売りポジション、じわり増加ドル円、再び157円台に米利下げ観測の後退イエレン発言で介入が困難に 投機筋の円売りポジション、じわ […]
テクニカル分析判断
サマリー:
●先週初/週末の短期的反発圧力の高まりが強力な上値抵抗線の突破を演出(日足)
●再度短期的な反発局面に遭遇も中期的な下落トレンドに著変は確認できず(週足)
●中長期では上昇中の20ヶ月MA⇒60ヶ月MAに向け漸進的な下落が継続中 (月足)
先週は「寄付132.06:131.82~134.04:終値133.74(前週比+1.59円の円安)」の推移
となり再び陽線に転換。また、先週も指摘の「速度調整的反発圧力がしぶとく残存」
する証とした「前週比での下値/上値の切り上がり」は先週で3週連続に延びている。
この結果、強力な上値抵抗線として作用していた週足での[21MA]を終値で上回る格構
となり、中期的見通しの修正を検討すべき状況となった。
しかしながら、確かに短期的な時間軸では上昇圧力の高まりが継続する可能性がある
ものの、中長期の下落圧力が俄かに減退したとする兆候も全く観測されておらず、
現時点では引き続き上昇を阻み押下げる力が次第に強まってゆく展開を想定する。
なお、週間レンジは、6週前に3.80円と変動幅を大きく拡大した後、5週前3.55円⇒
4週前3.36円⇒3週前3.20円⇒2週前3.19円と僅かながら縮小傾向を辿っていたが、
先週はついに2.22円と大幅に縮小。当面は上下双方の圧力が拮抗し変動率も低下へ。
以下では『短期・中期・長期の方向性』について各時間軸チャートによるテクニカルな
視点を中心にご案内。(今号の分析は2023/04/14のNY市場終値をベースに実施)
<以下の用語補足:「MA」=移動平均線、「RSI」=(上下への過熱を示す)相対力指数>
➊日足チャート:「21MA±4.32%のバンド」、「52MA & 200MA」、RSIを付記
短期(1週間~1か月程度)の方向性:短期的反発の渦中も今後は上値抵抗も増幅へ
●[21MA]と[52MA]が2週前にデッドクロス。過去と同様に下落圧力の高まりを示唆も
先週には[21MA]と[52MA]を終値で上抜け。上昇圧力の再燃を強く印象付けた
●前週こそ微減のRSIは急上昇に転じ(49.8⇒47.6⇒55.4)、下値余地を大幅に再拡大
>>>想定レンジ=今週:131.70~134.70 、今後1ヶ月:126.30~134.70 =
➋週足チャート:「21MA±4.32%/±7.41%/±9.87%のバンド」&「52MA」、RSIを付記
中期(1か月超~半年程度)の方向性: [21MA]を一旦上抜けも下落トレンドに著変なし
●[21MA]と[52MA]のデッドクロス後も下降中の[21MA]は強力な上値抵抗線として作用も
先週終値で上抜け。ただし、下落圧力の俄かな衰退の兆しも観測できず
●RSIは中立水準ながら[21MA-4.32%]を下抜ける前の昨年12月中旬の水準に位置(49.4)
>>> 今後6か月間の想定レンジ = 124.50~135.15 ⇒124.50~135.15 =
➌月足チャート:「20MA±18.0%のバンド」「60MA±30.0%のバンド」、RSIを付記
長期(半年超~年単位)の方向性:3月は上昇力の減退(≒下方圧力増幅)を示唆する足型
●昨年10月は20MA+18%と60MA+30%を同時に上回る未曽有の異常過熱状態だった
●一時85超まで過熱のRSIは現在中立領域に位置(58.3)も依然低下余地は大きく残存
>>>異常状態からの反落だけに少なくとも20MA⇒60MAに向けて次第に下落へ
>>> 今後1年間の想定レンジ = 119.40~136.80 ⇒ 119.40~135.60 =
ファンダメンタルズ分析判断
サマリー:
●先週の米国経済指標は強弱混在。ただし根強いインフレを警戒するFRB高官によるタカ派コメントの方が目立ち、市場金利は上昇気味の推移となった。
●一方で、実態経済が景気後退に陥りつつある兆候はそこかしこに現れ始めており、年後半からのFRB利下げへの転換の可能性も高まっている。
今週のファンダメンタルズ分析判断は、筆者都合によりサマリーのみの掲載とさせていただきます。
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