今回解説していく通貨はポンド円です。英国ではインフレの高止まり傾向が続いており、英中銀(BOE)による金融引き締めが長期化するとの思惑が広が […]
テクニカル分析判断
先週は「寄付136.40:135.25~137.09:終値135.81(前週末比▲0.60円の円高)」の推移となり、小幅ながらも3週ぶりに陰線を形成。先週指摘した“USD/円底打ち”の時間軸延長は一旦免れた格好となった。ただし、先週こそ上昇幅は縮小したものの依然として4週連続で●『上値・下値が双方共に切り上がっている』こと、●日足でも週足でも強力な上値抵抗線としていた『[52MA]が終値で上抜けて以降、完全に下値支持線に転化している』こと等から『USD/円の底打ちは短期的だった』との確認には程遠い状況にある。
また、「中・長期の時間軸では『USD/円相場は昨秋に下落トレンドに転換』していることは明らかであり、これ(下落トレンド)を覆すような事象は未だに確認出来ない」としていたが現状ではこれが覆される可能性は低いとは言い切れない。
なお、週間レンジは「3週前から3.90円⇒2.60円⇒先週1.84円と縮小を継続」したものの今後は逆に変動幅が拡大してゆく可能性もある。そして、その方向性は上下いずれかの予断を持って臨みづらい状況が続いている。
したがって、今週も「3週前まで“短期的”と判断してきた『USD/円の底打ち』の時間軸が、昨今の根強い上昇圧力によって“中長期的”なものにまで延長してゆくのか?」が引き続き試される重要な週と位置づけられる。
以下では、『短期・中期・長期の方向性』について各時間軸チャートによるテクニカルな視点を中心にご案内。(今号の分析は2023/03/03のNY市場終値をベースに実施したもの)
<以下の用語補足:「MA」=移動平均線、「RSI」=(上下への過熱を示す)相対力指数>
1)日足チャート:「21MA±4.32%のバンド」、「52MA & 200MA」、RSIを付記
短期(1週間~1か月程度)の方向性:底打ちを確認も[200MA]が更なる上昇を抑止か?
日足:
●[21MA]&[52MA]の下値支持転化で底打ち確認も、一旦[200MA]が更なる上昇を阻止
●RSIは昨年10月末の水準を回復(61.1)。中立領域ながらも下値余地は残存
>>>想定レンジ=今週:133.50~137.50 、今後1ヶ月:131.70~137.50 =
2)週足チャート:「21MA±4.32%/±7.41%/±9.87%のバンド」&「52MA」、RSIを付記
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