<テクニカル分析判断> ●短期:21MAは先週後半から緩やかな上昇に復帰。保合いながらも強含みの地合い継続を想定 ●中期:過熱状態は着 […]
テクニカル分析判断
先週は「寄付131.22:131.20~135.10:引値134.13(前週末比+2.73円の円安)」の推移となり、想定とは大きく異なる(実体が3円ほどの)大陽線が形成された。更に、◎前週に続き『上値・下値が双方共に大きく切り上がっている』こと、◎先週『日足でも週足でも強力な上値抵抗線としていた[52MA]を引値で上抜けた』ことなどから、先週も指摘した『短期的な底打ち』は確認されたと言わざるを得ない。これは2月3日に日足で上抜けた [21MA]と同様に、今後しばらくの間は[52MA]が下値支持線に転化する可能性が高いことを示唆している。少なくとも、あっさりと下値トライの展開に転じることは当面想定し辛くなったと言えよう。
一方で、これまでも指摘し続けてきた通り、中・長期の時間軸では『USD/円相場は昨秋に下落トレンドに転換』していることは明らかであり、これを覆す(底打ちを示す)ような事象は未だに確認出来ない。したがって、短期的な底打ちの確認が当面横バイ(強保合い)推移をもたらす可能性が高いと思われるが、早晩、中長期的な潮流といえる「USD/円下落トレンドに回帰」するものと想定している。
なお、直近2週連続で3円強の水準まで持ち直していた週間レンジも先週は3.90円とほぼ4円近いレベルまで拡大してきており、これまでの「エネルギーの蓄積」的な期間を経て、今後は(下方向への)変動率の高まりが再度見られるかもしれない。
以下では、『短期・中期・長期の方向性』について各時間軸チャートによるテクニカルな視点を中心にご案内。(今号の分析は2023/02/17のNY市場終値をベースに実施したもの)
<以下の用語補足:「MA」=移動平均線、「RSI」=(上下への過熱を示す)相対力指数>
1)日足チャート:「21MA±4.32%のバンド」、「52MA & 200MA」、RSIを付記
短期(1週間~1か月程度)の方向性:短期的底打ちを確認も、下落回帰への準備も漸進
日足:
●短期的底打ち:強力な上値抵抗線だった[21MA]に続き[52MA]も下値支持線に転化
⇔ RSIは急落直前の昨年10月末の水準を回復(61.2)。低下余地は大幅に拡大
>>>想定レンジ=今週:131.25~135.39 、今後1ヶ月:128.85~136.20 =
2)週足チャート:「21MA±4.32%/±7.41%/±9.87%のバンド」&「52MA」、RSIを付記
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