ドル円、全値押し(127.23円)の可能性
山下 政比呂
この記事の著者
DZHフィナンシャルリサーチ 為替情報部 アナリスト

証券会社で株式・債券の営業、米系銀行で為替ディーラー業務(スポット、スワップ、オプション)に従事。プライベートバンクでは、為替のアドバイサーとして円資産からドル建て資産への分散投資を推奨してきたドル高・円安論者。「酒田罫線法」「エリオット波動分析」「ギャン理論」などのテクニカル分析をベースに、ファンダメンタルズ分析との整合性を図り、相場観を構築。2016年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

為替の仕組み

ドル円は、ドル高・円安8年サイクルにより、2024年7月3日の高値161.95円で当面の高値を付けた可能性が高まっています。

参考までに、次回のドル高・円安8年サイクルは2031-32年での175.50円(※1978年安値)を想定しておきます。

ドル円は、2023年1月の安値127.23円を起点とする中期支持線(⇒抵抗線)を下抜けて140.29円まで下落して、フィボナッチ・リトレースメント61.8%押し140.49円に到達しました。

140円を割り込んだ場合、全値押しの127.23円までの下落の可能性が高まることで要警戒となります。

【戦術(2024年9月16日週)】

ドル売り:@142.00円&143.00円 ⇒ ストップロス@145.00円

※140円を割り込んだ場合は、追撃売りで臨みます。

1.ドル高8年サイクル

ドル・円相場は、8年サイクルで高値をつけています。

・1974年1月:304.90円

・1982年10月:278.50円(約8年10カ月)

・1990年4月:160.35円 (約7年6カ月)

・1998年8月:147.64円 約8年4カ月)

・2007年6月:124.14円 (約8年10カ月)

・2015年6月:125.86円 (約8年1カ月)

・2024年7月:161.95円 (約9年)

2.エリオット波動

・第1波動:75.32円-125.86円(+50.54円)

・第2波動:125.86円-101.19円(▲24.67円 半値押し)

・第3波動:101.19円~161.95円(+60.76円)

・第4波動:161.95円~126円(※第4波動と第1波動は重ならない)

・第5波動:126円~175.50円

3.日米金融政策のデカップリング(decoupling)・・日米10年債利回り格差の縮小観測

■日本銀行:追加利上げ0.25%⇒0.50%~0.75%~1.00%への利上げの可能性

・植田日銀総裁(タカ派)「0.5%が壁になるとは認識していない」

■米連邦公開市場委員会(FOMC):9月の利下げ(▲0.25%~▲0.50%)開始の可能性

【免責事項・注意事項】

本コラムは個人的見解であり、あくまで情報提供を目的としたものです。いかなる商品についても売買の勧誘・推奨を目的としたものではありません。また、コラム中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※本記事は2024年9月17日に「いまから投資」に掲載された記事を、許可を得て転載しています。

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